ふるさと納税は、払った分の約半額が返礼品でもらえて、
しかも、翌年には払った分が返ってくる!
なにそれお得!
じゃー、とりあえず30万円ほど払っておけば、
15万円の返礼品がタダでもらえるぜ、ヒャッハー!
…と思ったあなた、ちょっと待って下さい!
ふるさと納税には上限額があって、
上限額以上の金額を払っても、返ってきません!
上限額(控除限度額)を知らないと、ふるさと納税で損しちゃうかも!
たとえば、自治体によりますが、育休などで住民税が減免(安くなる)ケースがあります。
医療費の額や、住宅ローン減税などでも、住民税が安くなります。
住民税の額によっては、
ふるさと納税の控除限度額内だったとしても、
損するケースがあります。(払った分が戻ってこない)
なので、もともと住民税が3万円だったら…
ふるさと納税を3万円以上すると損することになっちゃいます!
何らかの理由で住民税が0円だったら、
ふるさと納税を1円でもすると、損することになります!
これ、けっこう盲点なので、気をつけてくださいね。
どうすれば限度額ってわかるんでしょうか?
例えば、妻がいる夫(配偶者控除あり)の場合、
給料収入が600万としたら、ふるさと納税の目安は68,000円になります。
配偶者控除のほか、扶養者控除なども考慮にいれる必要があります。
自力で計算するのも良いのですが、控除額シミュレータなどを利用すると楽です。
年収 | 寄付金額の目安 | 税金の軽減額 |
社会保険の |
---|---|---|---|
400万円 | 33,000円 | 31,000円 | 14.8% |
500万円 | 49,000円 | 47,000円 | 15.2% |
600万円 | 68,000円 | 66,000円 | 15.4% |
700万円 | 86,000円 | 84,000円 | 15.1% |
★配偶者控除がある例
年収600万円の夫なら、
ふるさと納税で68,000円支払うと、
翌年の税金控除が66,000円増える(差額の2,000円分は自己負担額)
ふるさと納税で、100,000万円支払ったとしても、
翌年の税金控除は66,000円。
配偶者控除や、扶養者控除、社会保険料率の計算など、かなりややこしいので、「控除シミュレータ」などを使って計算すると便利です。
控除シミュレーション(さとふる)
ふるさと納税の計算は、最大所得控除額を算出することからスタートします。
最大所得控除額=年収(800万円)×所得控除率(20%)
= 800万円×0.2
= 160万円
次に、最大納税額を算出します。
最大納税額=最大所得控除額(160万円)×納税還付率(50~100%)
= 160万円×0.5(50%)
つまり、800万円の年収のおひとは、最大80万円までふるさと納税をすることができます。
あくまで、最大額なので、医療費控除や住宅ローン減税など、他の控除を併用すると、ふるさと納税で使えるワクは減ることになります。
参考)ふるさと納税のデメリット
ふるさと納税以外の控除額は以下のようなものがあります。これらの控除によって、ふるさと納税で使わるワクは変動するので注意しましょう。
所得控除の種類 | 所得税 | 住民税 | 備考 |
---|---|---|---|
生命保険料控除 | 12万円(最高) | 7万円(最高) | |
地震保険料控除 | 5万円(最高) | 2万5千円(最高) | |
障害者控除 | 27万円(40万円) | 26万円(30万円) | ※ 同居特別障害者は75万円(53万円) |
寡夫控除 | 27万円 | 26万円 | |
寡婦控除 | 27万円(35万円) | 26万円(30万円) | ※ 特定の寡婦の場合 |
勤労学生控除 | 27万円 | 26万円 | |
扶養控除(一般) | 38万円 | 33万円 | |
扶養控除(特定) | 63万円 | 45万円 | |
扶養控除(同居親以外の老人) | 48万円 | 38万円 | |
扶養控除(同居の親) | 58万円 | 45万円 | |
配偶者控除(一般) | 38万円 | 33万円 | 配偶者控除出来ない場合に配偶者特別控除の適用ができるケースあり |
配偶者控除(老人) | 48万円 | 38万円 | |
配偶者特別控除 | 38万円(最高) | 33万円(最高) | |
基礎控除 | 38万円(48万円) | 33万円(43万円) | 合計所得金額が2400万超の場合は金額が変わります。 |